リタイア後のプランは?
- 3月27日
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厚生労働省は12年前、65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症またはその予備軍に該当すると発表 。昨今の大手保険会社TVコマーシャルでは3人に1人とも。
幸せな老後、いわゆるセカンドライフ充実には何が必要なのか。幸福度ランキング8年連続1位のフィンランド。以前取り上げられていたブータンは幸福の構成要素として以下を挙げている。
幸福 構成要素
生計 暮らしむき
健康
教育
コミュニティの活力
時間の使い方 配分
環境 生態系
文化
政治
心の健康
リタイア後のプランを考えた時、どの様なライフスタイルを維持したいのか、始めたいのか。仕事はするのか?しないのか?
ボランティアでもアルバイトでも仕事は多くの場合、人々に意義と一日のメリハリを与えてくれる。それがなければ人は意欲も情熱も失い「3人に1人」になりうる可能性が増す。
ないものねだりからあるもの探しへ
私達は特別な人間ではない。
定年退職、責任感や義務からの解放後、何となくの関心事も、何かに対する興味も薄れ、枯渇した自分がただ呆然と余生の入り口に佇む。
しかし今までの人生がつまらなかったにせよ、無駄だったにせよ、日々忍耐し、結果的にとはいえ積み上がったスキル・リソースが必ず、必ずある。
環境倫理学のJ・ベアード・キャリコット教授は人々のニーズや義務に合わせた開発などはしてはいけない。便利、快適かもしれないその開発は自分達が何者であるか見失い、尊厳を奪う。
場所を一つの生き物として捉え、人をその寄生生物として考えた時、その場所の歴史を踏まえ自然な流れを尊重し、場所という主体の成り立ちに寄生生物、人が合わせるというある種の遠回りが、場所と人の関係に尊厳を生むと唱える。
私達はニーズに応え、義務の下ただシステマティックに生きてきた。目の前にある事をひたすらこなした結果、入れ替え可能な人材に成り下り、尊厳は奪われた。
しかし私達は何かしらのスキル・リソースを遠回りこそしたが、得たはずだ。
気付いていないその力、自分に備わっている「あるもの探し」をし、自分が生きているこの場所に還元し、場所と自分の関係を再構築する。
その時が来たのだ。
ゴミ拾いでもいい、近所の方への声掛けでもいい、子供達の見守りでもいい、親の介護でもいい、花を植えてもいい、市町村のイベントに参加するでもいい、食事を作るでもいい
場所を学び、自分がどういう場所を生きているかを知る。
それまでの良かれ悪かれ、行ってきた自己中心的な要求や欲求を一旦断念し、場所を尊重する時、私達は初めて入れ替え不可能な特別な人間になる。
カッコいいヒーロー ヒロインじゃない
アンチで不細工で クソな でも
本物のヒーロー ヒロインの登場だ。
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