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収集・訓練・推論 感覚の質「クオリア」

  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

最近読んだ本の中で印象に残った言葉は、


『世界を美しいものとして彩色する力をその存在の核心部に充填されている』

見田宗介


様々な美しい物を「美しい」と感じる力

その力を自己の存在の核心部に充填されている。そう、されているのだ。私達はそういう力を有している。物だけではなく、目に見えない、触れることの出来ない、誰かの行為の裏側にある「想い」に私達は心を打たれる。その感覚の質「クオリア」とはどう育まれるのだろうか。

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心理学者

エリク・ホーンブルガー・エリクソン「基本的信頼」によると

乳児期に親から温かい愛情とケアを受けることで他者や世界に対する信頼感を構築する。

「希望」という未来への前向きな気持ちが得られ将来の対人関係や生き方の基盤となる。


感覚の質「クオリア」をどう彩色するかに大きく関わる時期であるものの、受け身で選択の余地が一切ない。

世界は個々人を無慈悲に内包する。


人生の最後に私達はどんなポートレイトを描くことが出来るのだろうか。


『あなたは「しょせん派」?「あえて派」?』

宮台真司


これも最近読んだ本の中の言葉。どんな意味かと言うと

・「しょせん意味など無い」

・「意味など無い、しかしあえてやる」

たとえ不可能な目的でも「あえて」取組むことで今を体感するか、たとえ可能な目的でも「しょせん」無理だと諦めるか。


あなたはどんなスタンスで今そこに立つのか。そんな心構えの問題だ。


また最近読んだレポートの中で、現在AIが抱えている障壁ついての興味深い内容があった。


『現状では、AI モデルの各フェーズ【開発とデータ収集、訓練、推論】に必要な物理インフラがあまりにも異なっており、リアルタイムでのデータを使った微調整や再訓練は、既存のモデルでは事実上不可能となっている。


  中略


この現状は、現在のAI と私たちが望む AI ツールとの間のギャップを象徴している。そしてこのギャップを埋める鍵となるのが、訓練と推論をシームレスに統合できるアルゴリズムの開発だ。』米アナリスト ショーン・マッキンタイア


ショーン氏いわく、現状のChatGPT を使っているとき実際に起きているのは「静的な推論」モデルは固定された状態で、ユーザーがプロンプトを与えると返答が返ってくる、ただそれだけのこと、モデルがリアルタイムで何かを学習しているわけではまだない、ということだ。


そう遠くない未来に私達の職業が50%程度、AIに置き換わるであろうという現実。

*ベンチャーキャピタリスト カイフー・リー氏「AI は2027年までに全仕事の50% を消し去る」と予測

*OpenAI サム・アルトマンCEO 「AI によって、職業カテゴリーごと消滅する」と語る


様々な変化を目の当たりにしながら、AIモデルの各フェーズに照らし合わせ、AIを超える私達の感覚の質「クオリア」を今こそ磨く意味を考えてみたいと思う。


収集・訓練・推論


収集

様々な体験を通じ、感情を得る。

そこには痛みが伴い、二度と立ち上がる事など出来ないと感じる失敗、苦悩と葛藤を経験する。成功と喜び、共に成長したプロセスを仲間と共感し感謝する。そしてその今という「時」の儚さと脆さに想いを馳せる。


訓練

自己の強みを認知し、その強度を多角的に強化する。自己と他者の強みをデコとボコの様に補い合わせ、コミュニケーション/ホスピタリティ能力を高める。そして組織的なマネージメント/リーダー力に進化させる。


推論

人生の意味や意図を捉え予測し、社会×私達という連立方程式を立て、意思や意志という答えを導き出す。オリジナルなストーリー、物語を描く。またその答えを正解にしていく力を創造する。


不可能かもしれないことに、「あえて」取り組むことでしか見えなてこない景色。

その原動力ともいうべき価値の源泉は「美しさ」なのだろうと思う。

何を美しいと感じるか、その感覚の質「クオリア」を鍛え続け、生きていきたい。

私達は世界を美しいものとして捉え彩色する力をその存在の核心部に持ち合わせている。


充填されているのだから。



夏休みの宿題があと1つ、英語だけという娘に、大丈夫?残り2日だよ。と問う。

チャッピーがいるから平気と娘。?。

日記を英文で提出する最後の宿題はチャッピーことchat GPTくんが瞬く間に終わらせてくれるそうだ。。


アルバム The Summer Portrait    

ルドウィコ・エイナウディーを聴きながら

2025.8.25

 
 
 

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